勘定科目を教えて下さい。

問い合わせがあるたびに列挙していきます。ただし事業形態によって経費性や科目性が変動する場合もあります。あくまでも参考程度としてご覧いただき、最終的な判断はご自身、又は、担当されている税理士へお願いします。

NHK受信料の勘定科目を教えてください

NHKの受信料については、法人なのか個人事業者なのか、従業員は居るのか居ないのか等で取り扱いが変わってきます。一番確実に経費として算入できるケースは
1.法人形態である
2.経営者の自宅とは独立した店舗や工場がある
3.社員食堂や休憩所の様に従業員が自由に受信料を払っているTVを見る事が出来る

この場合は「雑費」の勘定科目を使用し経費算入すると良いでしょう。

逆に確実に経費算入出来ないケースは
1.個人事業主である
2.自宅兼店舗や事務所である
3.従業員は居ない

この場合は個人事業主の私用とみなされ経費に算入する事はできません。個人事業主であっても従業員が居る場合は経費算入が認められるケースもあります。ただし、見解の相違的な部分もありますので、税理士などに状況を説明し経費算入出来るかどうか確認されることをお勧めします。

10万円以上のパソコン部品を取り付けました。勘定科目はどれが適当ですか?

パソコンの状況により科目が変わってまいります。
新規購入したPC(20万円とし、什器備品で処理したとします)に取り付けた場合は、その20万円に足して処理します。要するにPC代20万+部品代10万で什器備品30万円とし、即経費ではなく減価償却することになります。この状況の場合、例え領収書が分かれていたとしても上記処理をしなければなりませんので注意が必要です。
元あったパソコンに取り付けていた何らかの部品が壊れ、現状に復帰させる為の10万円の場合は「修繕費」となり一括経費とする事が出来ます。ただし、その部品を交換することで性能が上がったり(ワンランク上のCPUに変更するなど)、何かしらの付加価値がある場合には減価償却となります。

ゴルフのプレー代は経費になりますか?

取引先のお客様から誘われ、接待目的で行ったならば「交際接待費」として処理する事が出来ます。ただし、自分から誘った場合や一人で行った場合は認められません。個人事業主の場合は「店主勘定」法人の場合は自身の役員報酬や給料で処理することになります。

従業員のジュース代の勘定科目は?

従業員の誰もが自由に飲める様な状態であるならば「福利厚生費」として処理します。自動販売機などで購入し領収書がない場合は、買った本数や提供した従業員の人数や氏名が分かるように出金伝票を記入しておきましょう。

出張時の食事代の科目は?

従業員が出張した際の食事であれば旅費交通費に含めるのが通常です。あまりにも高級な物や高価な物を食べた場合は現物支給とみなされ従業員の給料に加算される場合があるので注意しましょう。
ただし。個人事業主で本人が出張時に食べたものは経費として認められない場合があります。

割賦販売手数料の科目を教えてください

通常の銀行利息とは異なり、支払利息ではなく「支払手数料」で処理します。手数料の支払形態によって前払費用で処理し、割賦年数で案分しながら経費算入する場合もあります。不明な場合や確実性が無い場合はクレジット業者に問い合わせるのが良いかと思います。

会社の慰安会や親睦会に従業員の妻子を同伴可にしました。経費にする事はできますか?

従業員一律に同伴可にした場合は福利厚生費として処理する事が出来ます。

加算税と延滞税の違いはなんですか?

加算税とはいわゆる罰金の様なものです。対して延滞税は納める税金に対する遅延利息のようなものです。

従業員の家族が亡くなりました。御香典を出したのですが科目は何で処理するのですか?

従業員の場合は福利厚生費で消費税は非課税として処理します。対して取引先などは交際接待費で消費税は非課税として処理します。

固定資産を売却しました。簿価との差額はどの様に処理すれば良いですか?

<法人の場合>
売却額のほうが多い場合は「固定資産売却益」で収益処理し、少ない場合は「固定資産売却損」として費用処理を行います。

<個人事業主の場合>
総合課税の譲渡所得になります。5年以上所有していれば長期、5年以下なら短期です。事業所得の確定申告の際に合わせて申告します。

写真の現像代などはどの様な科目にすればよいですか?

当事務所では通常は消耗品費で処理しています。ただし、写真の現像代がかなりの経費を占める場合やクライアントの要望により独自科目として「写真費」などを使用する場合もあります。

競合メーカーの商品を参考にし新製品開発の為にサンプル目的で品物を買ってきました。この場合の科目は何を使うのが適当ですか?

「調査研究費」などの科目で処理するのが適当かと思われます。
ただし、私用目的に関する指摘も考えられますので税務調査に備えて調査過程を記録し調査後の品物を保存しておくか、やむなく廃棄する場合には調査している様子及び廃棄の様子をデジカメ等で撮影し画像保存しておくことをおすすめ致します。

譲渡の対価として取得した受取手形を銀行で割り引きました。その際の割引料はどの科目を使うのが適当ですか?

「手形売却損」という科目が適当です。

中退共や特退共の掛金支出の勘定科目は?

当事務所では退職共済掛金という独自科目で処理しています。消費税の判定は非課税となります。

スーツなどの衣料品は経費にできる?

残念ながらスーツや靴などの衣料品類はほとんどの場合において経費にできないと判断されます。例え、仕事の時しか着ていないと主張しても、通常のプライベートで着用することができる場合には経費不可とされた事例が数多くあります。対して、作業着などは経費算入が認められる場合が多いです。背中や胸に大きく会社名などが入っていればほぼ大丈夫でしょう。
事務所としても100%ダメで100%大丈夫とは言い難い経費です。経費に入れる場合は根拠などを用意して経費に入れた理由を説明できるよう準備しておきましょう。